南阿蘇のガソリンスタンド「丸野石油店」

国道57号線を阿蘇方面へ走ると新阿蘇大橋の少し手前、左側にガソリンスタンド、エネオスの看板が見えます。

今回ご紹介する「丸野石油店」です。

https://goo.gl/maps/YCXrTvb2NukZFv6Q7

なぜ、取り上げたかといいますと丸野石油店の目の前が国道57号線の通行止めの看板が立てられた場所でした。

看板を見た車が次々とUターンしていく場所だったためです。

1.お店の目の前で車がUターンする??

下の写真は震災直後の国道57号線と跡形もない阿蘇大橋がかかっていたであろう付近の写真が載っているパンフレットです。

左側の大きく斜面が崩れている下を走っている道路が国道57号線になります。

こうして航空写真を見るといかに想定以上の大きな地震に見舞われ、地域の生活が一変したか、よく分かるのではないでしょうか??

この国道57号線のこの崩落現場に差し掛かる少し手前に丸野石油店があります。

ご覧の通り、土砂を撤去しただけで通行できる状況ではありませんでした。

よって、これ以上先には進むことが出来ないと案内する「通行止め」の看板がたてられました。この看板が設置された場所が「丸野石油店」の目の前だったのです。

看板を見た運転手は先に進めないことを知り、車をUターンさせます。すぐ隣にガソリンスタンドがあることに気づかず、Uターンしていくのです。
https://twitter.com/maruno_sekiyu/status/1129007632654618624?s=20

2.私もUターンしました

熊本地震からちょうど一年後の2017年春、何も知らずにこの場所を訪問し、看板を見てUターンしました。

この時、通行止めの看板の先にある道路がまだ復旧しておらず、これだけの被害が出ていたことを認識できていませんでした。

その後、Twitterで丸野石油店の店長さんhttps://twitter.com/maruno_sekiyuが「Uターンではなく、満ターンに」と呼び掛けてあることを知りました。

Twitterでこの事実を知った時は衝撃が走りました。知らなかったとはいえ、非情なことをしてしまったと。

2021年3月、このラップの歌詞にある阿蘇大橋が開通し、通行止めも解除されました。

新阿蘇大橋の工事は24時間体制で夜も休まず工事が進められたそうです。丸野店長はよく5年で開通してくれたと、感謝してもしきれないと感謝の言葉を繰り返されていました。

開通した今、新阿蘇大橋を通って高森地区には短時間で渡ることが出来るようになりました。

夜通しの工事があったこと、丸野店長に聞かなければ知らなかったので、新阿蘇大橋の完成までにこのようなストーリーがあったこと、ここに記録したいと思います。

3.満ターンステッカーに込められた思い

現在は何事もなかったかのように新しくなった国道57号線を多くの車が走り抜けています。

看板があった場所は真新しいアスファルトの塗装に覆われ、元の日常を取り戻しています。

しかし、開通を待ち望んだ石油店があったこと、忘れてはならないので、ここで一つご紹介いたします。

丸野石油店で販売されている「満ターンステッカー」についてです。上記の写真の赤いステッカーです。

「満」という漢字を矢印が三方を囲っています。Uターンしていく車を表しており、満ターンにしてねという思いが込められています。

一枚400円で販売されているのでお店にお立ち寄りの際は、ぜひ手に取ってみてください。復興を盛り上げていきましょう。

爽やかな店長の丸野石油店で「ガソリン満ターンに」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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