熊本県お出かけスポット、南阿蘇鉄道でトロッコ列車の旅

熊本県の山あいを走る南阿蘇鉄道。
熊本地震で不通区間がありますが、高森駅~中松駅までの5駅を運行しています。
南阿蘇鉄道の注目の車両は、窓がなく、涼しい風を感じることができる「トロッコ列車ゆうすげ号」です。
ユリ科の植物の名前が由来です。ゆうすげは、初夏に車両庫がある高森駅で咲いている姿を見ることができます。
今回は子連れのお出かけにおススメな南阿蘇鉄道についてご紹介します。
▼トロッコ列車の始発は高森駅

1.熊本県のおススメお出かけスポット 南阿蘇鉄道
目次
南阿蘇鉄道は全10駅、全長17.7キロメートルの路線です。
それぞれの駅にストーリーがあり、カフェや憩いの場が設けられていて、子連れでも安心して楽しめる鉄道会社です。
初めて名前を聞いたという方も多いかもしれません。
JR九州の中でも主要路線である鹿児島本線。
門司港駅から肥薩オレンジ鉄道区間を通って鹿児島中央駅までの路線です。
この鹿児島本線の熊本駅と日豊本線の大分駅を結ぶ豊肥本線にある「立野駅」から高森方面へ伸びている路線が南阿蘇鉄道です。
熊本駅から豊肥本線に乗車し、8つ目の駅が「立野駅」。
本来ならここで南阿蘇鉄道に乗り換えて高森駅を目指します。
今は立野駅~久松駅までが運休区間なので乗り換えができません。
これ以降は、バスやタクシーで移動しますが、2023年の夏に全線復旧が発表され、工事が進められています。
全線復旧した際は、熊本駅からJR九州で移動し、立野駅で南阿蘇鉄道に乗り換え、高森駅までの移動が可能となります。
JR九州から南阿蘇鉄道へ乗り換えての鉄道旅、待ち遠しいですね。
トロッコ列車は窓がないので、阿蘇の空気を列車の音とともに胸にいっぱい吸い込むことができます。風を感じ、とても気持ちいいです。

この日はあいにくの天気で阿蘇岳には雲がかかっていたのですが、田植え後の緑に染まった田んぼからは、元気なカエルの合唱が聞こえてきました。

車内では車掌さんが沿線の魅力をアナウンスしてくれるので豆知識が増えます。
この日、印象的だった話は、息子が座った席が過去に小田和正さんが座られた席だったとのこと。
サプライズな発表で、私の頭の中は小田さんの「たしかなこと」の歌詞でいっぱいに。目の前の幸せをかみしめました。
2.南阿蘇鉄道の売店がある高森駅
ここからは、南阿蘇鉄道の注目スポットを3つご説明します。
一つ目は、高森駅。
高森駅は見どころが多く、3点ご紹介します。
高森駅で注目すべき1点目はホワイトボード。
社員さんの手書きのホワイトボードは、とても丁寧な整った字体に、季節感のあるイラストと見やすさから分かりやすいと人気です。
高森駅の駅舎に入ってすぐ右手に設置されていますので、ぜひご覧ください。
こちらの写真は7月に訪問した時の写真になります。
新しく書き換えられたとTwitterで見かけました。
新しくなったホワイトボードを見にいくのも楽しみの一つです。

2点目は駅舎の外、ホームの手前に設置されているファンの皆様から寄せられたメッセージカードが貼ってある「つなげよう!つながろう!!」ボードです。
熊本県出身の「ワンピース」の漫画家、尾田栄一郎さんのイラストを囲むボードには、全線復旧を楽しみに待つ声や応援する声など南阿蘇鉄道への愛がたくさん寄せられていました。

3点目は、尾田栄一郎さんが取り組む熊本地震復興支援の一つ、「麦わら一味」のフランキー像です。
熊本県内各地にキャラクターの銅像が設置されていますので、全ての銅像を巡る旅も楽しそうです。
▼ONE PIECE(ワンピース)熊本復興プロジェクトはこちらから

高森駅は全線復旧に合わせて建て替えが予定されています。
今の三角屋根の駅舎は取り壊され、新しくなる予定とのこと。
味のある駅舎を見ることが出来る今のうちにぜひお越しください。
ショップでは、こちらの南阿蘇鉄道グッズを購入することができます。

3.南阿蘇鉄道の久松駅、大人も子どもも楽しめる駅舎カフェ「ひみつ基地ゴン」
二つ目は久松駅の駅舎カフェです。
現在の終点である久松駅には大人も子どももワクワクするカフェが入っています。
その名も「ひみつ基地ゴン」。
店内の入り口横のショーウィンドウにはたくさんのフィギュアが所狭しと並べられています。

これを眺めているだけでも幸せですが、もう一つ、こちらの「ひみつ基地ゴン」の驚きの仕掛けは、店内にあるおもちゃがたくさんの「子ども部屋」なのです。
アンパンマンからベイブレードなど一度は遊んだことがあるおもちゃがあるかもしれません。
わが家の子どもたちは夢中になっていろいろと手に取って遊んでいました。

久松駅のホームでは、列車の到着をこのメンバーが待っています。

4.池の川水源
3つ目は透き通る水がおいしい水源です。
久松駅から歩いて10分ほどの場所にある南阿蘇が誇る水源の一つ、「池の川水源」です。
熊本地震の際には自衛隊がここから水をくみ上げ、住民の方々へのお風呂として提供した逸話が残る水量が豊富な水源です。
柄杓とコップが置いてありましたのでその場ですくって飲んでみてもよいかもしれません。

現在、列車は久松駅で折り返して高森駅に戻ります。
最終列車でなければそのまま折り返して戻るのではなく、ひみつ基地ゴンで食事をしたり、こちらの水源まで少し足を延ばして散歩し、次の列車で戻るのがおススメです。
5.まとめ
阿蘇の新鮮な空気を堪能できるトロッコ列車の旅、大満足な旅になると思います。
駅舎のカフェが人気を集めているので次はカフェ巡りに行きたいです。
最後までありがとうございました。