南阿蘇で地震直後から営業再開したニコニコ屋

熊本地震で不通となった立野駅~中松駅までの復旧を続ける南阿蘇鉄道。前回はJR九州の豊肥本線との乗換駅になっている立野駅について書きました。今回はその立野駅の駐車場にあるお饅頭屋のニコニコ饅頭。

1.創業明治40年(1907年)今日まで受け継がれた味

国道57号線をのぼると立野駅へは右折を促す看板。右折すると広い駐車場に到着します。JR九州と南阿蘇鉄道のホームは駐車場から階段を下りた先にあります。駐車場到着時点ではホームが見えません。その代わり駐車場の一角にある「ニコニコ饅頭」ののぼりが目立っていました。

お店にお邪魔すると年配のご夫婦が迎えてくださいました。一口サイズのお饅頭が8個で400円。

お饅頭についていた紙には第一白川橋梁を走る南阿蘇鉄道のトロッコ「ゆうすげ号」が描かれていました。

熊本地震で歪みや沈下がみられ、付け替えることが決まり、今年に入って旧橋は撤去されました。

明治時代の貴重な建築物だったため、アーチ橋の外観は変えず、必要な補強を行って2023年に完成予定です。南阿蘇鉄道の最大の見どころなので、全線復旧時は新しくなった第一白川橋梁を走るトロッコ列車の姿を見ることも楽しみです。

ふわふわの皮に包まれ、甘さ控えめなあんこがとっても美味しかったです。

3歳の長女もモグモグ、おいしいそうに食べていました。今年で114年を迎える歴史のあるニコニコ饅頭。素朴な味は今後も食べ続けたいです。

2.食堂も2023年に再オープン予定

店内を見渡すと広いテーブルと椅子が10脚程ありました。お話を伺うと熊本地震前は食堂として食事を提供していたそうです。

地震で客足が減少する中、お饅頭の販売は続け、2023年の南阿蘇鉄道の全線復旧時に再び食堂としてオープンする予定とのこと。

「壁を見てごらん。全部メニューを外したんだよ」

目を向けると壁にメニューをかけていたであろうホックだけが残されていました。

メニューがかかっていた場所だけ少し色が違うことが分かる白地の壁。南阿蘇鉄道の立野駅のホームのように時が止まってしまった壁。

でも、全線復旧と共にまたこちらにもメニュー札がかかり、お客様の注文の声が飛び交うのです。メニューがかかった時は食事のために来店することをお伝えしました。

3.あそぼーい!10周年記念の旗

もう一つ、気になったのは天井にかけてあるあそぼーい!の旗。あそぼーい!は水戸岡鋭治さんデザインのJR九州の観光列車です。

今年の6月4日で10周年を迎え、お祝いをした記念の旗でした。現在、あそぼーい!熊本駅から別府駅を走っています。立野駅にも停車し、9時56分発なので9時45分程からホームで待つと会うことが出来ます。

あそぼーい!は2011年6月4日に豊肥本線の熊本~宮地間でデビューしました。

しかし、大雨や地震で不通となり、デビューした路線を走れず、他の路線を走っていた時もありました。紆余曲折を経て10周年の記念の年には豊肥本線に戻り、阿蘇の大自然をバックに走る姿を見ることはとても幸せなことだと思いました。


車体の側面に「くろちゃん」という黒の猫のキャラクターがたくさん描かれており、車内には木のボールプールが設置されたキッズスペースがあったりと子連れにはとっても嬉しい車両になります。(※コロナで閉鎖されることがあるため出発前に確認をお願いします)

https://www.jrkyushu.co.jp/trains/asoboy/

4.ツバメのお客様

お店の軒下には初夏ならではのお客さんが飛び回っていました。ツバメです。

子育てする姿が自分自身と重なって感情移入してしまうのですが、来年もまたこちらの巣で子育てする様子を見ることが出来たらいいなと思いました。

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5.LOVE CHAIRに座ろう

最後に、南阿蘇村の観光スポットでよく見かける「LOVE CHAIR」についてご紹介します。

両端にそれぞれ一人ずつ座ると中心に向かって少し傾斜がついているので滑って中心でぴったりくっつくというものです。

是非座って楽しんでください。

前回から2回にわたって立野駅の記事を書きました。次回はお食事処のご紹介をします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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