熊本地震から5年、南阿蘇鉄道の立野駅

熊本地震からの復興が進む山間部を走る南阿蘇鉄道を知っていますか??

南阿蘇鉄道が走る地域は約5年前、熊本地震に襲われ、特に被害が大きかった地域の一つ。

最も印象的だったことが南阿蘇地域と立野地域を結ぶ阿蘇大橋が崩落したことで、周囲の道路もヒビが入り、崩落した箇所もあり、長らく通行止めの看板が目立っていました。

南阿蘇鉄道は、国鉄の高森線を引き継いで営業を開始した全長17.7キロメートルの鉄道会社です。

現在立野駅~中松駅まで地震の影響で不通区間となっており、2023年の夏の全線復旧を目指して工事が進んでいます。

熊本地震とコロナ禍で厳しい経営状況が続く南阿蘇鉄道。

一人でも多くの方に南阿蘇鉄道を知ってもらい、応援してほしいとの思いを込めて、駅紹介や車両紹介などを書いていくので、是非、南阿蘇鉄道へ足を運び、満喫してください。

南阿蘇鉄道を知っているという方も、記事の最後に産交バスからのメッセージを乗せているので、最後までお読みいただければ嬉しいです。

1.地震の爪痕残る阿蘇

2020年夏、心待ちにしていた嬉しいニュースが流れました。JR九州の豊肥本線全線開通です。

https://www.asahi.com/articles/ASN883QW1N88TIPE007.html

豊肥本線は熊本県の熊本駅と大分県の大分駅を結ぶ路線です。

熊本地震で熊本駅~阿蘇駅までが不通区間となっていましたが復旧工事が進み、4年4か月ぶりに山あいに懐かしいディーゼル音が響き渡りました。

電線を引いていない非電化区間を走るディーゼル車なので、電線から電気を取り入れて走る電車よりガソリン音が大きいことが特徴です。

大分方面へ向かうときに、立野駅を出発して次の停車駅の赤水駅までの間に、大きく土砂崩れを起こし、近くの阿蘇大橋も崩落した現場があります。下の写真の斜面で「数鹿流崩れ」と命名されました。

頂上付近から木々が生えていないあたり一帯広範囲にわたって流れ落ちた斜面になります。

線路も土砂で埋まり手前の国道57号線の復旧工事と合わせて開通が心待ちにされていたところでした。

全線開通した今、ディーゼル車が喜びを表現するかのように大きく汽笛を鳴らし、走り抜けていきました。

この現場の目の前には駐車場が整備され、記念碑と共に震災時の様子が震災遺構として残されています。

谷の向こうには阿蘇大橋が滑り落ちた際にその一部が斜面に引っかかってとどまっている様子と残った橋げたを見ることが出来ます。

谷底へと飲み込まれた阿蘇大橋、近くに住む大学生の尊い命が奪われました。

記憶が薄れる中、忘れてはならないものがあるので、震災の恐ろしさ、取るべき行動、防災、日々出来ることを積み重ねたいと思います。

2.立野駅はJR九州と南阿蘇鉄道の乗換駅

立野駅はJR九州と南阿蘇鉄道の乗換駅でスイッチバックの駅として有名です。JR九州側の大分方面へ向かうホームにディーゼル車が止まっていました。この後、列車はいったん熊本方面へと向かい、スイッチバックして、大分へと走ります。

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ホームには真新しい点字ブロックが線路に沿って真っすぐに伸びており、優しく寄り添っているようでした。

震災直後は全線復旧が遠い道のりのように感じましたが、こうして今後もずっと立野駅の駅名標を目にすることが出来るのは感動の一言です。

こちらは南阿蘇鉄道側のホームです。地震前は可愛い三角屋根の駅舎がありましたが、取り壊されています。

本来ならこちらからお客様が降りてJR九州側のホームへ歩き、乗り換える光景が見られました。

しかし、まだ南阿蘇鉄道の列車はきていません。熊本地震から時が止まってしまったホームと線路には草が生い茂っていました。

草に覆われたホームには淋しさが漂っていましたが2023年の夏に全線復旧することが発表されています。

https://www.sankei.com/article/20191113-7ZY5C2W55VJEFAE5L42FNCGKFY/

再び、このホームに南阿蘇鉄道の列車が入線した時は大きな喜びに包まれることは確実です。息を吹き返すホームに立つことが楽しみで仕方ありません。

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3.立野駅での出会い

駅前の広場でのんびりしていたところ、バスが近づいてきました。

産交バスでした。

何気にカメラを構えたのですが、ある部分を見て胸がいっぱいになりました。

行先案内の電光掲示板になんと感謝の言葉が表示されていたのです。

全ての方に 感謝します 皆様と ともに!

このようなメッセージが表示されたバスを見たのは初めてでした。

バス会社も鉄道会社と同じように観光客の減少などで厳しい状況にあることは変わりません。

南阿蘇鉄道はまだ鉄路では繋がっていないので不通区間はバスやタクシーを利用することになります。

このような気持ちをもって利用者の訪問を待っている会社があること、一人でも多くの方に届くことを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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